そこで、サーバがどれぐらいの負荷に耐えられるのかを事前に知るために、負荷テストを行います。
負荷テストをしたいけれど、費用やスキルの問題で実行できない悩みを抱えている方のために、無料で使える負荷テストツールをまとめました。
CATMDES
ソフトウェアの品質保証、テスト事業を行う株式会社SHIFTが提供している無料の負荷テストツールです。使い方は簡単で、サインアップしてURLを入力するだけ。
URLを入力するだけなので、専門知識がない非エンジニアでも手軽に負荷テストができます。
しかも何回使っても無料という、ありがたすぎるツール。
無料の負荷テストツールは海外産が多いですが、「CATMDES」は国産なので安心して使えるというのも良いところです。
無料で使える国産の負荷テストツールはなかなかないので、今すぐ使わなくてもブクマしておくと負荷テストが必要になった時に重宝することでしょう。

https://catmdes.com/features/performance-test/
Apache JMeter
「Apache JMeter」はJavaで作られた無料の負荷テストツールです。Javaがインストールされていれば、Windows、Mac OSX、LinuxのいずれのOSでも実行できます。
海外産の負荷テストツールなので本家のドキュメントは英語ですが、インストールや使い方を解説している日本語サイトやブログがたくさんあるので、英語が分からなくても調べれば使い方は分かります。
無料で使えますし、OSに依存しないので非常に便利な負荷テストツールです。

http://jmeter.apache.org/index.html
Load Impact
「Load Impact」はスウェーデンの会社が提供している負荷テストツールで、月5回まで、無料で使用することができます。無料プランは100VUs(仮想ユーザー数)までとなっています。
インストールの必要はなく、ブラウザで負荷テストが完結します。
東京のAmazon EC2サーバから負荷テストを行うこともできるので、なかなか使える負荷テストツールです。

https://loadimpact.com/
Siege
「Siege」はGPLライセンスで配布されている無料の負荷テストツールで、コマンドラインで使います。ファイルに複数のURLを記述すれば、複数のURLを指定して負荷テストを実行することも可能です。
「Siege」のオプション名は分かりやすいようにつけられているので、その点は使いやすいと思います。
毎秒のリクエスト数、テストの時間指定、ベンチマークモード、リクエスト間の間隔を指定、リクエストヘッダの付与といったオプションが使えます。
海外産の負荷テストツールですが、インストールや使い方を解説している日本語サイトやブログがいくつかあります。
ちなみに「Siege」は「シィージ」と読み、「包囲攻撃」というなかなか物騒な意味を持った単語です。
URLを複数指定できるから「Siege」=「包囲攻撃」なんでしょうか?

https://www.joedog.org/siege-home/
The Grinder
「The Grinder」はJavaで負荷分散テストの実行が可能な無料のフレームワークです。オープンソースソフトウェアで使用されるBSDライセンスで配布されているので、無料で使用できます。
「Apache JMeter」と違って使い方を解説している日本語サイトが少ないのが難点ですが、よく使われている負荷テストツールです。

http://grinder.sourceforge.net/
httperf
「httperf」はヒューレット・パッカード研究所が提供している、GPLライセンスの無料の負荷テストツールです。使用するOSはCentOSですので、Linuxで実行します。
1秒間に生成するセッション数やコネクション数、タイムアウトの秒数など、細かく指定して負荷テストを実行することができます。

http://www.hpl.hp.com/research/linux/httperf/