IT業界でフリーランスというと最近は、受注後にコワーキングオフィスで活動するノマドワーカーや、案件受注からインターネットでやるクラウドソーシングなどが目立っています。エンジニアであれば現場常駐(プロジェクト単位で現場チームにアサインする働き方)が相変わらず大部分を占めています。今回は、もろもろひっくるめて『雇用されない働き方』で、どのような職種の方がどのように活躍しているか、おさらいしてみたいと思います。
IT関係はフリーランスが多い
ただし金融システムを筆頭に、損保や物流などの大規模なものは、強烈な守秘義務契約が発生したりすることも多々あり、ソースの持ち出しは一切できません。場合によっては現場から外部へのインターネットアクセスを禁止していることもあります。IT業界で働く人の、実に過半数がそういった厳格な環境にあるため、Web系と業務系・SIerとは大きな文化の違いが生まれています。(Web系はIT従事者人口の2割程度だと言われています。)
近年のWebという市場拡大は、各社に人材不足を引き起こしています。各社は業務委託で働きたい・在宅勤務したいという人に対しても、積極的に譲歩しはじめているため、今後は更に、様々な働き方が許容されるのではないかと考えられます。
Webエンジニア/システムエンジニア
受託の新規開発であれば、データベース、プログラム、フレームワークやWebサーバー、ドメインなど、一旦リリースできる状態まで作ったものを、一括納品することはよくあります。受託開発会社がよく行っている形態ですね。ただし、フリーエンジニアにしてみれば、基本的に数ヶ月掛かりの中長期な案件が多いので、納品するまでしばらく収入が見込めませんし、納品したらしたで、検収してくれないトラブルも0ではありません。
言ってしまえば『ハイリスク・ノーマルリターン』です。そのため、Webエンジニア/システムエンジニアは必然と、役務提供(成果物納品を対価とするのではなく、開発能力を○○時間提供したことに対する対価)が一般的です。Webエンジニアであれば、相変わらずソーシャルゲーム・ソーシャルアプリ、iPhone/Androidアプリ、ECや各種ポータルサイトの案件が溢れています。システムエンジニア全体では、C++やJavaの案件も顕在で、人手不足の状態が続いています。
デザイナー/クリエイターなど
ちなみに映像制作系は、1TBを越えるデータを取り扱うことがあり、ネットで完結するにはまだまだ厳しく、バイク便が大活躍しているようです。自分ならではのセンス・自分自身の能力・可能性が本来どれほどの価値をもっているのか、試すことが出来のはフリーデザイナーの面白いところです。会社員であれば制作は複数人で行うため「適材適所」「業務効率」のため、自分の好きなように仕事をできないことが多々。
ライター/シナリオライターなど
現代ではインターネットでいろいろな情報を収集できますが、その情報を提供している人、それがライターです。以前は専門知識をもっているジャーナリストがメインで動いていたよう案件でも、Web上に公開されている情報が増えてきたため、ライターは「専門家かつ取材屋かつ執筆家」である必要がなくなってきています。逆にいえば、あまり知識のないライターに発注しても、Webで調べてもらって即興で知識をつけてもらえばよくて、書いたものはすぐに反映して、SNSで拡散することもできます。「Web媒体」と「ライター」の相性の良さに、再認識されはじめている状態なのです。ここで『コンテンツマーケティング』が登場してくるのです。
そのため、これまでの紙媒体を中心とした業務を行っていた方に対しても、Web系の企業はそのライティング経験を求めており、依頼するケースが増えてきています。もちろんライティングにはセンス/スキルも重要なので、厳しい職種ではありますが、人気が出ると単価をどんどん上げることができ、収入も安定しやすいです。
コンサルタント系の仕事
最近では多くのコンサルタントがあります。経営コンサルタントだけではなく、健康コンサルタントやフードコンサルタント、人材コンサルタントなど多くのコンサルタント業があります。コンサルタントは人に教えることが仕事ですので、セミナーでの講師などを行っている人も多いです。エンジニアやクリエイターの「創れる能力」と違って、何を経験してきたかが大きなバックボーンとなります。ようは技術力ではなく、会社名・規模・何人月・インパクト・コストカット・収益性、つまり実績をどれだけ証明できるかが重要なのです。それらは事業戦略そのものに大きく関わってきますので、当然その道の希少な経験者が求められ、高単価な案件が多く存在しています。コンサルタントはフリーランスとして自由に活動する方が多く、自分にしかない経験・キャリアを活かして、多くの収入を得ることができます。
まとめ
今回ご紹介したのは、数あるポジションのなかでもごく一部ではありますが、比較的人口の多い層でもあります。Flashアニメーター、イラストレーターなど最近の「ソーシャルゲーム特需」で急に人材不足となってきたポジション、技術革新によりその価値を大きく見直され始めてきた「フロントエンジニア」も居ます。後日、改めてご紹介させていただきます!ちなみに、AKKODiSフリーランスでは各ポジションの業務委託案件を公開していますので、ぜひチラ見していただければと思います!
SE(システムエンジニア) Webデザイナー システムコンサル プログラマー