スマホアプリ開発とは?
ネイティブアプリと呼称すると何か特別なアプリと誤解しがちですが、これはWebアプリと対比するために産み出された呼称であり、
本来は一般的な端末内の処理で完結するクローズドなアプリケーションのことを指しています。
まだインターネットが充分に普及しておらず、情報端末もモバイルどころかネットに接続できる携帯電話も無かった時代は、殆どのアプリケーションが1つのパソコン内で完結するネイティブアプリだったのです。
そしてインターネットが普及し、アプリケーションがウェブ上のサーバーで動作し、その処理結果を端末が受け取るだけというWebアプリが開発されたことで、従来のアプリケーションがネイティブアプリと呼ぶ必要が出てきたのです。
勿論Webアプリは、モバイルなどの端末に高度な処理速度を必要としない非常に便利なシステムではありますが、だからといってネイティブアプリが不要となったわけではありません。
ネイティブアプリにはネイティブアプリのメリットがあり、未だにWebアプリに負けない需要があるのです。
ネットワークを使わない
ネイティブアプリの最大の特徴であり、メリットとなり得るのはインターネットなどのネットワークを一切使用しないスタンドアロンなアプリケーションであるということでしょう。
一見何のメリットも無いと思うかもしれませんが、インターネットに接続することが当たり前となったパソコンやモバイルなどは常にウィルスプログラムやスパムによる情報漏洩の危険にさらされていることを見ると、
ネットワークを使わないスタンドアロンな独立した端末で動作するネイティブアプリは、セキュリティの観点からも非常に大きなメリットを持ったシステムとなり得るのです。
端末の容量と
処理速度に注意
ただしネイティブアプリの場合、処理を代理で行ってくれるWebサーバーの恩恵も無く、全ての処理を端末単独で行う必要があるため、モバイルなどサイズによって限定された処理能力に準じた機能しか付けることはできなくなることに注意が必要です。
さらにモバイルに付きもののタッチパネルなど、パソコンには無い独特の操作方法が要求されるため、モバイル専用のネイティブアプリ開発は、非常に高度な技術を要求されることになります。
限られた容量と処理速度で、できる限り高い性能を発揮させるために、柔軟な発想と試行錯誤する根気強さがネイティブアプリ開発には必要となります。