テスター・デバッガーとは?
アプリケーションのバグを見付けるデバッガーは、アプリが完成してからバグを探すのでは無く、それぞれパーツごとにばらばらに制作された各プログラムをそれぞれ個別にデバッグすることになります。
合わせれば巨大なアプリケーションも、部品ごとにばらすことで単独では小さなプログラムとなり、デバッグの作業もやりやすく、バグの箇所も見付けやすくなります。
パーツのプログラミングが完成するごとにデバッグを行なう事になるため、デバッガーはプロジェクトの期間中殆どつきっきりで、デバッグするプログラムが完成するのを待ち構えることになるでしょう。
そして発見したバグは直ぐに修正され、何度もデバッグを繰り返し、完全にバグが見つからないようになるまで繰り返し続けるのです。
完成したアプリをテストするテスター
デバッグが一通り終わり、全てのプログラムを結合して完成したアプリケーションを最後にテストするのがテスターの仕事です。
テスターとしてはまず、想定される操作を実行した際の動作をテストすることから始めますが、その次には想定していないありとあらゆる操作の可能性についても綿密にテストすることになります。
そもそも、パソコンにしろモバイルにしろ操作の複雑さは共通のものであり、想定外の操作の可能性など山のように存在します。
それこそキーボードを滅茶苦茶に打ち込んだり、タッチパネルに無茶な操作をしたり等、プログラミングが想定していない操作を行なう事で動作がフリーズし、重要なデータが消え去ってしまう可能性が常に存在するのです。
そのためテスターとしてはプログラムのミスを見付けると言うよりも、プログラムの不足部分を見付けるという意味合いが強いのです。
1つのアプリが完成するまで膨大なテストとデバッグが必須
デバッグにしろテスターにしろ、直接アプリケーションの開発に携わること無く、殆ど専用のスキルを必要としないため、非常に気楽な業務内容と思われがちですが、実際には非常に苛酷な業務なのです。
1つのアプリを完成させるまでに膨大なデバッグとテストが必須であり、デバッガーにしろ、テスターにしろ、それらの作業が完全に終わり、バグもミスもひとつ残らず駆逐しなければ、その仕事は終わらないのです。
目につくバグやミスを指摘するのでは無く、見つからないバグやミスを本当に無いと確信できるまで探し続ける、
砂漠の砂から砂金を見付けるような膨大な不毛とも言える作業の繰り返しとなり、非常に大きなストレスを伴う苛酷な業務となります。