テスターもデバッガーも年収は低め
テスターやデバッガーは基本的にプログラミングなどのスキルは必要なく、アプリケーションの対象となるパソコンなどの情報端末を扱う最低限の知識とスキルさえあれば問題は無いため、年収もそれ相応に低めに設定されています。ただし、テスターにしろデバッガーにしろ、その業務を完全に終らせるには膨大な時間を必要とするため、殆どの場合時給制となり、関わった時間の分だけ年収が高くなるのが一般的です。一つのアプリケーションを完成させるプロジェクトの期間の半分以上はデバッグとテストの時間となることも珍しくないでしょう。プロジェクトも後半になると、デバッグ・テストと見つかったバグの修正作業の繰り返しを延々と続けるだけの単純作業となる事が殆どです。
発見したエラーやバグで歩合制も
テスターにしろデバッガーにしろ完了する期限を事前に決めることは難しく、時給制にしてかかった時間だけ報酬を高くすることが基本となっていますが、時給制で期限も無制限となると、どうしても作業が途中からだれてしまいます。そうなると見つかるエラーもバグも見付けることができなくなるので、集中力を維持するために、見付けたミスやバグの数に応じてボーナスを支給する部分的な歩合制を導入している開発現場も珍しくありません。成果によって給与が上がる歩合制によってミスやバグを見付ける意欲が刺激され、不毛にも感じられる延々と続くデバックやテスト作業にも楽しみややりがいを感じられるようになるのです。
基本は一時雇用のアルバイト感覚
テスターやデバッガーも必要となるスキルも経験もなく、殆どが一時雇用のアルバイト感覚となります。ただし、場合によってはプログラマーやシステムエンジニアの新人が経験を積むためにテスターやデバッガーを勤める場合もあります。この場合、人が作ったアプリケーションをデバッグしたりテストすることが肥やしとなり、プログラミングの基礎力を高め応用力を身につけることが期待できるのです。完成したアプリケーションを見るよりも、不完全でミスやバグが多発するアプリケーションに触れることで、どのような部分でミスやバグが起こりやすいか実地で体験することも有益な経験となるでしょう。プログラマーやシステムエンジニアとしての本採用となるまえの試用期間か見習い期間、研修の一環としてこのテスターやデバッガーを行うことは良くあることなのです。