指示された内容通りの動作確認
テスターにせよデバッガーにせよ、まず最初に行うのは指示された想定される操作を行い、動作に問題ないかをチェックすることから始めます。そもそも想定された操作で想定された結果がその通りに出なければそのアプリケーションは失敗作です。そして想定された結果が導けない問題点を見つけ出すのがテスターやデバッガーの最大の役割と言えます。ミスやバグなど問題点を見付ければ、修正するのはそれこそ本職のプログラマーやシステムエンジニアの仕事です。単にプログラムの問題点を見付けるだけの作業であることから、テスターもデバッガーも簡単な仕事の代表と思われがちですが、そのような思い違いは、実際に開発現場でテスターかデバッガーをやってみることで直ぐにでも修正されることでしょう。
ありとあらゆる可能性を加味した操作確認
テスターやデバッガーが想定されたそうだの確認を行うのは当然ですが、そこからさらに確認すべきことが山のように存在します。たとえばパソコンの場合は想定される操作の基本となるのが縦横無尽にポインタを動かすマウスに、百以上の選択肢がつまったキーボードであり、その二つを組み合わせた操作の可能性を想定するなら、それこそ無限とも言える確認作業が繰り広げられることになります。その膨大な確認作業を人海戦術と、詳細に記録してデータベース化することによって解決するのが実際のテスターとデバッガーの業務内容なのです。キーボード入力を様々な組み合わせで確認し、そこにさらにマウス操作も加え、場合によってはタブレットやUSBのテンキーパッドなども追加して、ありとあらゆる可能性を確認し、本当にエラーもバグもない事を確認する事で一つのアプリがようやく完成するのです。
テストやデバッグ結果を詳細に記録して提出
以上のように、膨大なテストやデバッグを繰返すことが必須のアプリケーションの仕上げ作業ですが、その膨大な作業を本当の意味で完了するために不可欠な重要な作業がテストやデバッグの結果を一つ一つ詳細に記録することです。テスターやデバッガーに求められる資質で最も重要なことは、一つの捜査の結果を必ず記録しつづけるというまじめさと根気強さが求められます。問題がある結果だけ記録するのでは無く、問題が無い結果も問題なしとして記録し続け、膨大なレポートを提出することがテスターとデバッガーにとって作業の仕上げとなる重要な業務なのです。