これにともない、デザインデータからサイトに仕上げていく工程のうち、HTMLやJavaScriptなどを組む工程を専門的に行うフロントエンジニアの役割が高まり、一つの仕事として確立されるようになって来ています。
企業でもフロントエンジニアの求人を行うところが増加し、条件面でも他の職種に比べてかなり好条件のところが多く見られます。
勤務形態は様々
フロントエンジニアといっても、企業によって勤務形態は異なります。サイト制作過程の中でHTMLやJavaScriptなどを組む工程を専門に担当したり、Webデザイナーとしてサイト制作全般を受け持ったり、サイト制作工程全体を管理するディレクター的な役割もあります。
大手の広告代理店や、多人数のスタッフがいるサイト制作会社の場合、作業工程が細分化されているので専門分野を担当することになりますが、小規模の会社だと、サイト制作全般の業務に携わることが多くなります。
年齢、経験、スキルによって年収に差が
まだ若い20代で、HTMLの知識が少しある程度でも、デザインの才能があると認められれば採用され、まずは簡単なHTMLの構築などを担当し、現場で仕事を覚えながら専門的なスキルを身につけ、次第に正式なフロントエンジニアに昇格する、という方法もあります。まずはアルバイトから始め、年収300万円程度から、次第にスキルアップして30代には年収400万円くらい。ディレクター的な役割も担うようになると、40代で年収500万円以上になる、というのが一つの道です。20代でも、早いうちに仕事を覚え、より高度なスキルを習得し、てきぱきと仕事が出来るようになれば昇給も早く、年収400万円を超えることも可能です。フロントエンジニアも、多少は実力主義の世界であり、スキルがアップすれば、より条件のよいところに転職したり、独立してフリーになる、というケースも多いものです。
努力がそのまま報酬アップに
企業も最近は欧米型に近い、実力第一で報酬を決めるところが増えています。フロントエンジニアの求人でも、年収450万円~1,200万円と幅があり、実力次第でかなりの報酬を保証してくれるところがあります。もちろん、それなりの実力が求められ、専門スキル以外にも、スマホ・タブレットサイト作成、新規事業の立ち上げやフルリニューアルまで様々な企画力、提案力が求められたりもします。フロントエンジニアの業務はこれからさらに幅が広がり、それに対応し、絶えず情報収集、スキルアップを目指せば、それに見合った報酬を手にすることも可能なのです。