目的に応じた通信環境整備
インフラエンジニアは目的に応じた通信環境設備を構築し、整備管理をする技術者のことを指します。通信環境設備とだけ聞くとイメージがしづらいかもしれませんが、ここでの通信環境とはインターネット、そしてネットから膨大な情報を受信し処理するWebサーバーを指すことが殆どです。場合によっては複数のパソコンを一つのサーバーで管理するシステムのネットワーク構築も含まれ、サーバーとパソコン群をつなぐネットワーク配線などを整備することが業務内容となります。サーバーやネットワークなど目的に応じて通信インフラの環境を整備することが主な仕事内容となり、一度通信インフラを完成させたなら、あとはその維持管理が主な業務となります。
完成した設備の維持管理
サーバーにしろ、複数パソコンのネットワークにしろ、大変なのは最初の設置の段階であり、その後の維持管理は殆ど基本的なチェックをするだけで充分なかなり気楽なものとなります。つまり、インフラエンジニアとしては、最初の通信インフラ構築で、できる限り完成度が高くトラブルの発生しない精度の高い環境を構築することができれば、その後は単に完成した設備を見ているだけでの気楽な時間を過ごすことも可能だと言うことです。しかし、だからといってトラブルの無い時間を無為に過ごすことが許されるインフラエンジニアではありません。時間的余裕があるからこそ、その余裕が崩壊するトラブルを迅速に防ぐための準備を進める必要があるのです。
トラブルに迅速な対応をするための予習
時間的余裕を有効に活用するためにインフラエンジニアが行うべき事は、トラブルの際に迅速に対応するための通信インフラのトラブル対処法を事前に予習しておくことです。もちろん、トラブルが発生してからそのトラブルの対処法を探すという選択肢もあるのですが、その場合対処法を見付けて実行するまでに少なからず時間が経過してしまい、その間通信環境が切断されたままの状態となります。これが個人なら問題は少ないのですが、企業の通信環境が一時的に遮断すれば、その間の業務はストップした状態であり莫大な損失が発生する事態となるのです。だからこそ会社から通信インフラの管理を任されているインフラエンジニアは、有事の際に迅速に対処できるよう、トラブル対処法を事前に予習し備えておくことが義務づけられています。そして、経験豊かでどんなトラブルでも迅速にトラブルを解決し通信を復旧させるインフラエンジニアは、どんな大企業でも喉から手が出るほど欲しがる貴重な人材として重宝されるのです。