インフラエンジニアの年収は責任の大きさ
インフラエンジニアの年収は基本的にかなりの高額になる傾向があります。通信インフラの整備は知識さえあればそれほど難しいものでも無く、当然管理することも、トラブルの対処法も知識があれば難しい事はほとんどない比較的容易なものばかりです。しかし、それでもインフラエンジニアの年収が高額になる傾向にあるのは、企業が雇用するインフラエンジニアに伴う責任がそれほど重大であると言うことを示しているのです。インフラエンジニアが対処すべきトラブルは通信インフラのトラブル、殆どの場合トラブルが発生してから企業とインターネットを介した外部との通信が途絶えてしまった状態となり、会社という存在がネットの世界から断絶された状態となってしまいます。この状態のリスクの大きさは、実際に企業の通信関連の業務に就いたことがある人しか実感できないでしょう。
サーバーのトラブルは莫大な損失に
企業のサーバーがトラブルを起こし、サーバーのデータにアクセスすることができなくなった場合、そこにアクセスする企業の社員の業務は全てストップしサーバーが復旧するまでなにもできない状態となってしまいます。会社の規模が大きな大企業であるほど、サーバーダウンによる空白の時間は莫大な損失に繋がり、もしトラブルの対処に手間取ってしまえば、その手間がさらに損失を拡大させる結果になりかねないのです。さらに最悪の事態としてトラブルがインフラエンジニアの手に余る大事になってしまえば、専門家としての責任も果たせなくなり、企業の損失拡大を食い止めることすらできなくなってしまいます。そして通信インフラのトラブルは通信遮断だけではありません。
セキュリティの穴は信頼の崩壊に
インフラエンジニアの業務内容で微妙な問題となるのが構築した通信インフラでのセキュリティ問題です。通信インフラのセキュリティはソフトウェアの問題と言えばそうですが、見方を変えればハードウェアの問題、つまりインフラエンジニアの担当とみることもできます。そして万が一セキュリティに穴があり、外部から重要なデータを漏洩させてしまえば、損失どころか企業そのものが崩壊する自体となりかねない重大事件に発展する可能性が高いのです。企業が蓄えている重要データには当然顧客データがあり、その顧客データが漏洩することは大切なお客さまの個人情報の漏洩、つまりは企業の信頼の失墜を意味し、大企業ですら再起不能な大失態に繋がりかねないのです。そんな重大な責任はわずかな人員で抱え込むことになるインフラエンジニアだからこそ責任に応じた高額な年収が約束されているのだと言えます。