まずはLAMPソフトウェア群のインストールから
LAMPエンジニアがまず最初に行なう事は、LAMPを構成するオープンソースのソフトウェア群を入手してそれを対象のWebサーバーにインストールすることから始まります。漠然と普通のパソコンにソフトウェアをインストールする場合とは全く異なる非常に複雑な作業がここで求められます。市販されているソフトのようにインストールから初期設定まで自動で行ってくれるのは初心者向けの親切なインストーラーを事前に備え付けられているからであり、オープンソースで提供されているソフトウェア群の殆どはそんな親切なインストーラーは備わっておらず、初期設定から自分の手で綿密な設定を行なう事が要求されます。
そもそもLAMPの頭文字であるLinuxというOS自体、Windowsのような初心者向きのOSではなく、専門的なOSなのです。LAMPエンジニアとしてはどのようなサーバーに対してもLinuxのインストールは勿論、それ以外のソフトウェアをインストールし、その後の初期設定までスムーズに済ませられる業務が要求されます。
LAMPによるデータベース構築
LAMPソフトウェア群のインストールというそれだけで非常に複雑で面倒な業務が終わったとしてもそれで終わりではありません。これはあくまでLAMPというWebサーバーでのデータベースシステムを構築する下地となる環境が整っただけであり、肝心のシステムはなにも出来上がっていないのです。データベースを開発するための環境が構築された後、LAMPエンジニアが取りかかるのは勿論そのデータベースシステムの構築です。たいていの場合、企業が指示する仕様書に従ってデータベースを構築することになりますが、単に仕様を満たしたデータベースを作り上げるだけで無く、いかにサーバーへの負担が少なく速やかに処理を行うムダの無いシステムを構築するかがLAMPエンジニアの技量にかかっているのです。
LAMPによるデータベース管理
そしてLAMPによるWebサーバーのデータベースシステムが完成しても、LAMPエンジニアの業務が終わることはありません。企業など膨大な数の使用者が使用することを想定した許田無いデータベースシステムは、そのシステムが動作している間はずっとエラーとサーバーダウンとの戦いが待っているのです。単に完成したデータベースを使用しているだけならばどんなWebサーバーでも直ぐに動かなくなって使い物にならなくなります。そうならないためにLAMPエンジニアがデータベース管理の役目に就き、エラーやサーバートラブルなどの際に迅速に対応するように控えておくことが求められるのです。