オープンソースでコスト削減
LAMPエンジニアという人材の需要が急激に高まっているのは、このLAMPというソフトウェア群がオープンソースのソフトウェアで構成されていることが大きいでしょう。オープンソースとはネット上で無料で入手することができるソフトウェアですが、その多くが個人で開発したフリーソフトなどとは異なり、一定の規模以上の企業や団体が開発した高水準のソフトウェアなのです。それらの団体が自分たちが開発したソフトウェアを無料で公開し、大量のユーザーに無料配布することで、その見返りとして実際に使用した膨大なデータを受け取り、さらに開発を進めるというインターネットがあってこそ登場した画期的な開発戦略なのです。そんなオープンソースのLAMPを企業が導入する最大の動機と言えばやはり無料であることのコストダウンしかありません。
本来なら大規模なデータベースを構築するために高額なライセンスを取得しなければならないところを、全く無料で導入して利用できるのですから、そのコスト削減効果は計り知れないものとなるでしょう。
LAMPエンジニアの人材確保が容易
そしてオープンソースのソフトウェア群であるLAMPの利点として次に挙げられるのが、LAMPに関するプログラミング技術などを習得している人材の確保が容易と言うことが上げられます。たとえば高性能なデータベースのOracleなど、勉強のために使用するだけでも高額なライセンス料を必要とし、とても個人が独学のためにライセンスを購入できる者ではなく、それだけ技術を習得するための入り口を狭めている側面があります。これがオープンソースであるLAMPであれば、勉強しようと意欲を持った時点でネット環境があればいつでも開発環境が手に入り、誰もが直ぐに学習を開始できるようになっています。それだけ、LAMPの技術を習得した人材は潜在的に非常に豊富であり、LAMPエンジニアの人材確保が他のデータベースシステムよりも比較的容易となるのです。
汎用性の高いシステム
最後にLAMPシステムの最大の利点としては、LAMPの頭文字となっているLinuxはもとより、それ以外のソフトウェアも非常に汎用性が高いシステムであり、より多くの企業がLAMPを導入することによってその真価を発揮させることが期待されます。同じLAMPシステムを使用しているのならば、異なる企業のデータベース同士でデータをやりとりしたり、システム自体を統合することも比較的容易に可能となります。これから他の企業と合併する場合など、LAMPシステムはさらにコスト削減に貢献することになるでしょう。